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猫が夜中にずっと鳴くのはなぜ?発情・餌のおねだり・高齢猫の認知症まで、原因となだめ方を徹底解説

猫が夜中にずっと鳴く最も多い原因は、発情・餌のおねだり(体内時計)・不安、そして高齢猫の認知症という4つの大きなカテゴリーです。まず猫の体に痛みや急性の病気がないことを確認し、原因に合わせて対処すれば、ほとんどの夜鳴きは目に見えて改善します。
猫後苑では毎日たくさんの宿泊・トリミングの猫たちと接していますが、飼い主さんから最もよく聞かれるのが「うちの猫が夜中にずっと大声で鳴くんですが、病気でしょうか?」という質問です。この記事では、現場での経験をもとに、原因を一つひとつ見分けていきます。
ポイントまとめ
- 猫の夜鳴きで最も多い4大要因は、発情・餌のおねだり・不安・高齢猫の認知症(CDS)。7歳以上の猫では後者を優先的に疑いましょう。
- 未去勢・未避妊の猫は発情期に持続的で甲高い「うなり鳴き(yowl)」を出します。避妊・去勢が最も根本的な解決策で、メス猫の発情周期はおよそ2〜3週間に一度です。
- 高齢猫の夜鳴きに、夜間の方向感覚障害・粗相・昼夜逆転が伴う場合は認知機能不全症候群(CDS)の可能性があり、11歳以上で発症率が明らかに上昇します。受診しての評価が必要です。
- 猫の鳴き声が急に変わった、食欲低下・体重減少・多飲多尿を伴う場合は、甲状腺機能亢進症・高血圧・腎臓病などの病気を優先して除外してください。
- 餌のおねだりで鳴くとき、夜中に起きて餌を与えると逆に行動が強化されます。自動給餌器と就寝前のしっかりした食事に切り替えるのが正解です。
まず見分ける:「ニャー」なのか「うなり鳴き」なのか?
猫の鳴き声には、実はたくさんの情報が隠れています。人に甘えるときの「ニャ〜」は短く音程の高いコミュニケーション音ですが、夜中に聞こえる長く低く、泣いているようにも叫んでいるようにも聞こえる「うなり鳴き(yowl/howling)」は、通常もっと強い生理的・情緒的な欲求を表します。
お店では、まず次の3つを観察します。
- 鳴く時間帯:夜中の特定の時間だけか、一日中鳴いているか?
- 鳴き声のパターン:短いニャー、連続したニャー、それとも低く長く伸ばすうなり鳴きか?
- 伴う行動:お尻を上げて足踏み(発情)、餌皿の周りをうろつく(おねだり)、ドアの前を行ったり来たり(不安)、何もない空間に向かって鳴く(高齢猫)。
この3点で、おおよそ以下の4大要因に当てはめられます。
要因1:発情——最も見落とされやすい「未避妊・未去勢」
もし飼っている猫がまだ避妊・去勢をしていないなら、夜中の持続的で甲高く、悲鳴のように聞こえるうなり鳴きは、ほぼ間違いなく発情です。
発情期の典型的なサイン
- メス猫:ひたすらうなり鳴き、体を地面につけてお尻を上げる、後ろ足で足踏み、やたら甘える。
- オス猫:落ち着かない、外に飛び出したがる、スプレー行為(においが非常に強い)。
- メス猫の発情周期はおよそ2〜3週間に一度。交尾しなければ繰り返し発情し、その鳴き声は飼い主も猫も苦しめます。
対策
最も根本的で人道的な解決策は避妊・去勢手術です。避妊・去勢は発情のうなり鳴きを止めるだけでなく、子宮蓄膿症・乳腺腫瘍・オス猫のスプレー行為のリスクも下げられます。発情中にすぐ手術を手配できない場合は、キャットニップやおもちゃで一時的に気をそらせますが、それはあくまで対症療法です。
要因2:餌のおねだりと体内時計——「夜中に起きて与える」は絶対NG
これは宿泊時に最もよく見られるパターンです。猫は薄明薄暮性の動物で、夜明け前後はもともと活発になり狩りをする時間帯。多くの猫の「夜鳴き」は、実は明け方4時、5時ごろの餌のおねだり目覚ましなのです。
なぜ与えるほど鳴くようになる?
ここが重要です。夜中に一度でも起きて餌を与えたり、なでて静かにさせたりすると、猫は「鳴く=ご飯がもらえる/かまってもらえる」と学習します。これは典型的な行動の強化で、夜鳴きが長期的な習慣になってしまいます。
対策
- 就寝前に量のしっかりした食事を与え、満腹感を持ったまま眠りにつかせる。
- タイマー付き自動給餌器を使い、少量の食事を明け方に自動で落ちるよう設定して、猫があなたではなく機械のところへ行くようにする。
- 日中はたくさん遊び、猫じゃらしで体を動かして、就寝前にエネルギーを発散させる。
- 体重管理が必要な猫は量をしっかりコントロールしましょう。猫の食事管理はどうする?減量期の量・カロリー計算と夏の食いしん坊対策も参考にしてください。
注意:夜中のおねだり鳴きには、その場で応じないことを貫くのが鍵です。通常1〜2週間で明らかに改善します。途中で情に負けると、それまでの努力が水の泡になります。
要因3:不安と満たされない欲求——「あなたが必要」と訴えている
夜中に鳴く猫の中には、空腹でも発情でもなく、孤独・退屈・環境変化による不安が原因の子もいます。
よくある状況
- 新居に引っ越したばかり、模様替えをした。
- 飼い主の生活リズムが変わった、残業で帰宅が遅くなった。
- 家族が増えた(新しい猫、赤ちゃん、新しいパートナー)。
- トイレが汚い、水皿が空、リソースが足りない。
猫は環境の変化に実はとても敏感で、うなり鳴きで不安を表現します。まるで「まだいる?」と確認しているようです。このタイプの猫は、ドアの前や廊下を行ったり来たりしながら鳴くことが多いです。
対策
- 就寝前のしっかりした遊び:15〜20分ほど猫じゃらしで息が上がるまで遊ばせ、そのあと食事を与える。遊び疲れた猫は寝つきが良くなります。猫がなぜあなたに近づきたがるのか知りたい方は猫がなぜ人の上に乗ったり、くっついて寝たがるのかをご覧ください。
- 日中の環境を豊かにする:爪とぎ、窓辺のキャットタワー、知育給餌おもちゃなどで、日中にすることを作ってあげる。
- リソースをチェック:水は新鮮で清潔に(猫の給水器の選び方も参考に)、トイレは十分清潔に。汚れていると猫は落ち着かず鳴きます。
- 猫の感情のサインをもっと深く理解したい方には、シリーズ記事猫の寝る場所は何を意味する?寝相・場所とあなたへの愛情度の読み解き方がおすすめです。
不安が強い場合、キャットニップのおもちゃで一部の猫はリラックスできます。お店では就寝前に猫を満足するまで遊ばせるため、プレミアムキャットニップをよく使っています。
要因4:高齢猫の認知症(CDS)——夜鳴きの裏にある年齢の要因
もし飼っている猫が7歳以上のシニア猫、さらには11歳以上の高齢猫で、夜中に突然大声で鳴き始めたり、壁や誰もいない隅に向かってうなり鳴きしたりするなら、認知機能不全症候群(CDS、人の認知症に似たもの)を真剣に疑う必要があります。
高齢猫の夜鳴きの典型的な現れ方
- 昼夜逆転:日中は寝てばかりで、夜中に覚醒してうろつく。
- 何もない空間や壁の隅に向かって鳴き、目つきがぼんやりしている。
- 慣れた家の中で迷子になったように、トイレの場所がわからなくなる。
- 交流が減り反応が鈍くなる、あるいは逆にやたら甘えるようになる。
対策
- 必ずまず受診する:高齢猫の夜鳴きは、甲状腺機能亢進症・高血圧・腎臓病・関節の痛み・視力聴力の低下などの病気が原因のこともあります。これらは血液検査や血圧測定で除外する必要があります。
- 環境を固定して変えない:トイレ・水皿・寝床の位置をむやみに動かさず、方向感覚の混乱を減らす。
- 夜間は小さな常夜灯を残すと、視力が衰えた高齢猫が安心します。
- 高齢猫は腎臓への負担が大きく、水分摂取が特に重要です。猫は1日にどれくらい水を飲めば十分?尿量・尿の色から飲水量と腎臓の健康を逆算と合わせてケアしましょう。
⚠️ 重要な注意:「鳴き声が急に変わった」「食欲低下・体重減少・多飲多尿・元気消失を伴う」場合は、決して先延ばしにせず、できるだけ早く獣医に診てもらってください。夜鳴きは単なる行動の問題のこともあれば、体からのSOSのこともあります。
どんなときに必ず受診すべき?
以下の状況では、なだめることだけを考えず、優先して受診してください。
- 鳴き声のパターンが短期間で明らかに変わった。
- 食欲異常・体重減少・嘔吐・下痢・明らかな多飲多尿を伴う。
- 歩き方がおかしい、いつも登れる高さに飛べない(痛みの疑い)。
- 高齢猫が突然夜鳴き・粗相・迷子になる。
- ぐったりしている、または異常に興奮している。
外出中、留守番の猫が夜鳴きするときは?
多くの飼い主さんは、遠出したときに初めて猫の夜鳴きがひどいことに気づきます——これは通常、分離不安に加えて留守中に世話をする人がいないことが原因です。出張や旅行が多い方は、猫を一人で不安なまま留守番させるより、規則正しい食事と付き添いが得られる専門の宿泊を手配するほうが安心です。
宿泊とその他の選択肢の違いを知りたい方は猫カフェとは?猫ホテル・保護猫施設との違いと板橋の猫の宿はどう選ぶ?夏休み旅行の宿泊料金・環境・入居準備をご覧ください。必要なときは、そのまま宿泊のご予約もお気軽にどうぞ。
よくある質問
猫が夜中にずっと鳴くとき、起きてなだめてもいい?
餌やかまってほしいタイプの鳴き声なら、起きて応じると逆に行動が強化され、ますます頻繁に鳴くようになります。日中にたくさん遊び、就寝前にしっかり食べさせ、応じないことを貫くのがおすすめです。ただし、高齢猫の突然の夜鳴きや異常な症状を伴う場合は、重く受け止めて受診してください。
避妊・去勢後も猫は夜中に発情のうなり鳴きをする?
避妊・去勢後は、ほとんどの発情のうなり鳴きは止まります。まれにメス猫で卵巣組織が残っていると発情行動が続くことがあり、手術後も繰り返しうなり鳴きやお尻を上げる行動が見られる場合は、再受診して検査することをおすすめします。
高齢猫の夜鳴きは必ず認知症?
必ずしもそうではありません。高齢猫の夜鳴きは認知症の可能性もありますが、甲状腺機能亢進症・高血圧・腎臓病・関節の痛み・視聴力の低下などでもよく見られます。必ずまず受診して血液検査と血圧評価を行い、本当の原因を突き止めましょう。
キャットニップで猫の夜鳴きを止められる?
キャットニップは一部の猫が就寝前にリラックスしてエネルギーを消費するのを助け、間接的に夜間の落ち着きのなさを改善します。ただし発情・餌のおねだり・病気などの根本的な問題は解決できず、あくまで補助的な道具です。
夜鳴きの改善にはどれくらいかかる?
行動(おねだり・かまってほしい)が原因の場合、就寝前の食事・日中の運動・応じないことの徹底を組み合わせれば、通常1〜2週間で明らかに改善します。発情は避妊・去勢での対処が必要です。病気や認知症の場合は獣医の治療計画に従うことになり、期間は個々のケースによって異なります。
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*本記事は猫後苑編集部が執筆し、現場の猫ホテルおよびトリミングケアの経験を総合してまとめたものです。記事内の健康情報は参考用であり、猫の症状が続く、または悪化する場合は、できるだけ早く獣医師にご相談ください。*
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